古民家にふさわしい 昔ながらの量り売りが楽しめる酒屋/酒乃さわだ 小倉邸

古い自転車や看板、お酒を入れていた木箱が、裸電球に浮かび上がる窓際。力強い生子壁(なまこ壁)と、2階部分一面に施された切子格子が、建物の美しさを際立たせています。「酒乃さわだ 小倉邸」は、地元でも「お酒を量り売りする酒屋」として親しまれているお店。
ふらっと立ち寄る旅先でのお酒屋さんで、飲みきりサイズの小瓶はいかが?

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照明を落とした店内は、ヨーロッパの路地裏の雰囲気

店主の澤田さんは、故郷のように懐かしく感じる「故くて新しい、モダンな酒屋」をコンセプトにお店づくりをしてきました。小倉邸の外観は「由緒ある老舗の酒屋」の雰囲気ですが、店内に入ると、外国の路地裏で立ち寄ったバーのよう。

入って正面右の立派な戸棚は、ここで商売していたお店の古い家具をそのまま再利用しています。このほか、秤(はかり)やレジスターなど、レトロモダンに感じる昔の商売道具にも目を奪われます。

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築100年の古民家だからこそ、ふさわしい売り方を

ガラス瓶がまだ流通していなかった100年以上前の酒屋では、徳利を手にしたお客さんが、お店の樽から量り売りで買っていくのが日常の光景でした。「古民家の外見的な雰囲気づくりだけで満足していいのだろうか」。そう疑問を抱えていた澤田さんは、コロナ禍で展示会が中止になった際に手元に届いた「90mlのサンプルボトル」について雑談していた時に、「これで少量ずつ売れば、お酒に弱い人も気軽に買えるのではないか」とひらめいたそう。

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量り売りに「ふさわしい」お酒から、量り売りでこそ「生きる」お酒を

量り売りには、コルクを抜かずにワインが注げる「コラヴァン」を使用。これは、一度あけたボトルの風味や質が変わらないようにと、試行錯誤しながらたどり着いた販売方法です。

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若い頃から国内外で “一流のワイナリー”を訪れ、 “一流の杜氏” に師事し、「本物の志」を心に刻み続けてきた澤田さん。お酒に向き合う真摯な思いが、その販売方法にも込められています。

90ml単位で売られる量り売り用のお酒は、常時日本酒3種類、ワイン5種類ほど。これに「今週のおすすめ」など、何本か追加されることもあります。

特にワインは、量り売りでこそ美味しくいただけるものをセレクト。2日目、3日目に味わいが花開くような、変化を楽しめる種類を取りそろえています。一度開封すると風味が失われると思いがちですが、冷蔵庫からボトルを取り出した瞬間、ワインのフルーティーな香りがふわっと広がります。

ボトルで買う前に試してみたい!おすすめの愛媛のお酒

「鵜洲」純米大吟醸

90ml/600円~(720ml/2,090円)
大正10年創業、地元・大洲唯一の蔵元・養老酒造の純米大吟醸。
精米歩合は40%、清流・肱川の伏流水を使用。大洲名物の「鵜飼い」から命名。

「石鎚 VANQUISH(ヴァンキッシュ)」3rd.Year

90ml/1,500円~(720ml/11,000円)
石鎚酒造(西条市)の最高峰酒。「純愛媛県産」にこだわり、精米歩合はなんと25%。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」プレミアム大吟醸部門で2年連続最高金賞受賞ほか。
※都合により変更になる場合があります

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量り売りで美味しく飲める! おすすめのワイン

ドイツ産白ワイン「シルヴァーナー」90ml/400円~
スペイン産赤ワイン「ラヤ」90ml/400円~

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量り売りならではの楽しみ方を

普段はなかなか手が出せない1本1万円を超える大吟醸も、小倉邸なら量り売りで気軽に楽しめます。小瓶はお酒好きな方へ、洒落たプチギフトとしても人気です。
飲める人は「話のタネに高級大吟醸を味見」「大洲の地酒を試したい」と理由をつけて数種類買うもよし。店主と酒談義に花を咲かせるもよし。飲めない人も、旅の記念に店内を見学するだけでも楽しめます。

「酒乃さわだ 小倉邸」で、「ちょこっと買う幸せ」を味わってみてはいかが?

《店舗情報》
■代表者:澤田典康
■住所:〒795-0012 愛媛県大洲市大洲446
■電話番号:0893-25-3838
■営業時間:11:00〜17:30
■定休日:月・火
■HP:https://sakenosawada.com/

 

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