「おはなはん通り」の東の突き当たりにある、古民家を改装した「しずくや」。別名「大洲富士」とも呼ばれる冨士山(とみすやま)を背景に、地元で内装工事を手がける LINK WOOD DESIGN の直売店として、2021年夏にオープンしました。
古代紫の「日よけ暖簾」は、遠くからも目に入るお店の顔。染め抜かれた大きなロゴは、大洲城主だった加藤家の家紋「蛇の目」をもとに、「この場所で地域の人々と上昇しながら、繋がるご縁を広げたい」との想いが込められています。
木材を扱う会社ならではのこだわりで選ぶ、愛媛の逸品
大洲市は2018年の西日本豪雨で、肱川周辺や大型商業施設がある標高の低い地区などが水没し、甚大な被害に見舞われました。お店の内装には、このとき水害に遭った木材を使っています。店舗の正面に向かって暖簾の右側は食器や雑貨類、左側では食品を販売しています。
手に取るとほっこり、温かみのある木工製品はもちろん、食品や雑貨も愛媛ブランドを中心に取り扱っています。
古(いにし)えから伝わる道具に、新しい息吹を
愛媛県は、ひのきの生産加工量が日本トップクラスです。JAS規格に基づいた「県独自の品質基準」を満たすひのきは、きめ細やかな肌目と光沢を持ち、ブランド材「媛ひのき」として流通しています。
この「媛ひのき」を使った商品をはじめ、食器などのプロダクトを製作。昔から使われてきた道具はその機能を保ちながら、時代に合わせて変遷をたどり、新しい道具に生まれ変わります。一つひとつに心がこもった職人の手仕事の道具は、木の美しさが際立つ逸品です。
濃青“ヨシュアブルー”のグラデーションが目を奪う、美しい砥部焼〈ヨシュア工房〉
松山市の隣町、砥部町にある窯元・ヨシュア工房。やや緑がかったこの青色は、工房独自の調合で“ヨシュアブルー”と呼ばれ、その上品な色合いにドラマの小道具にも使われました。しずくやでも、ヨシュア工房のプレミアムシリーズを取り扱っています。
「心を動かす」をプラスした商品を
食品売り場には、愛媛の自然の恵みが詰まったジャムやドレッシング、調味料やお菓子を販売しています。食品ロスをなくすために作られた農家のジャム、期間限定発売のお菓子、キャンドルアーティストが蜂蜜農家のみつろうで作ったはちみつの香りがする手作りキャンドルなど、お店に入ってくる新製品は珍しいものばかり。どの商品のパッケージも趣向を凝らしたおしゃれなものが多く、お気に入りになるのはもちろん、お土産にも喜ばれる商品ばかりです。
大洲の土産もの選びにくまなくチェックしよう
しずくやは、土日祝しか開いておらず、取り扱う商品も希少なものばかり。お気に入りの商品に出会うためには、訪れる前にインスタグラムで情報をチェックしてみても良いかも。
《店舗情報》
■代表者:井上大輔
■住所:〒795-0012 愛媛県大洲市大洲378番地
■電話番号:0893-57-6679
■営業時間:10:00~16:00(土日祝のみ)
■定休日:月〜金
■SNS:https://www.instagram.com/ozu_shizukuya/
■HP:https://linkwooddesign.com/top/shizukuya/